熱中症のリスクが高い看護師の現場とは

夏の熱中症は気をつけなければ重症化するリスクがあり、大変危険な病気です。看護師が働いている現場の中でも熱中症のリスクが高く、特に周りを気をつけておく必要がある場所はどこなのでしょうか。

まず挙げられるのがイベントで、遠足の付き添いやスポーツ大会の救護スペース、コンサート会場などです。特に夏のイベント会場は熱中症になりやすいシチュエーションが揃っており、気をつけなければなりません。

直射日光はもちろん、人が密集して風通しが悪くなっている場所も要注意です。また、スポーツや遠足など物事に打ち込んでいると水分補給を怠り、気づいたときには熱中症になっていることも少なくありません。看護師が率先して、こまめな水分補給や適度な休憩を呼びかけることが大切です。

保育施設の看護師は特に、熱中症のリスクに敏感でなければなりません。小さい子どもは、発汗する機能が未発達で皮膚の血流で体温を調整しているため、周囲の影響を強く受けます。体も小さく地面からの照り返しで輻射熱の影響を受けやすいため、熱中症のリスクが高くなるのです。

保育施設では定期的な水分補給や休憩時間をとり、周りの大人が子どもたちの顔色や汗のかき方をよく見ておきましょう。さらに、乳幼児を預かっている保育施設では、より室温調整などの予防や対策に気を配る必要があります。

看護師の活躍の場は、医療機関だけではありません。エアコンの効いている現場とはまた違う環境には、熱中症のリスクが多く隠れています。ポイントをよく理解し、熱中症対策を行いましょう。